time
作詞・作曲/三井拓郎
編曲/pertorika

つま先立てながら 窓の外を向いて 時折寂しげな顔をわざとしてた

古びた柱時計 律義に時を刻む 明日の今頃もきっと同じように

君は 昔買ったお揃いのマグカップに
湯気を立てながら 僕に持って来た

濃ゆくて苦いこのコーヒーの 香りが僕を染めるのは
君の最後の抵抗なのか それとも

気づかないうちに 壁に映る雨のシルエット 午後二時を告げる柱時計の音

君の 大切にして来た一輪の花
窓辺にぽつりと もう枯れていた

つめたく冷めたこのコーヒーに 口を付けては流し込む
僕の最後の抵抗なのか それとも

つめたく冷めた 君の入れてくれたコーヒーを
口に流し込んで ただ、ただ…それだけ

机に広がるこのコーヒーは こぼした僕を恨むかな
君は驚くことも無いまま ただ外を眺めてる

こぼれたままのこのコーヒーに 目をやること無く
君が部屋を出て行った姿は 今もまだ僕の瞼の裏に残ったまま